君ゲーム僕ゲーム

ゲームに関する備忘録

このブログについて

広いネットの海の中から私のブログをご訪問頂き、ありがとうございます。

このブログは現在、ステラリスやKenshiというゲームの攻略記事やプレイ日記を中心に構成されています。お時間の許す限りごゆっくりお楽しみください。

コメントで感想等頂けると小躍りして喜びます。ぜひ好きなゲームで語り合いましょう。

 

 

ステラリス(Stellaris)

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攻略

序盤攻略メモ

攻略メモ(中盤編)

大型アップデート後の「①領土とstarbase」「②植民」

 

プレイ日記

Ⅰ.ネコ族シリーズ(いったん完)

プロローグ ネコ族、大地に立つ。

①宇宙、それはネコ族に残された最後の開拓地である。

②めぐりあい宇宙編

③文明指導、始めました

④アンドロイドの逆襲?

⑤銀河連邦との戦い

⑥戦後処理と没落帝国との出会い

⑦落日の帝国 

 

Ⅱ.Nobunagaの野望(完)

プロローグ Nobunagaの野望?

①人間五十年

②臥薪嘗胆 

③眠れる獅子の覚醒

④天下分け目の戦い

最終話 天下泰平

 

Ⅲ.ローマ帝国シリーズ(公式バグにより途中終了)

プロローグ ローマ帝国の再生

①新大陸へ

 

Ⅳ.管理者たち(飽き性な筆者により途中終了)

①管理者

②神について 

 

Ⅴ.Pirglim Fathers(完)

①巡礼者たち

②信仰の光

③聖地

④没落帝国との戦い

最終話 地球再興 

 

Kenshi

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開発者に会ってきました

クリスとナタリーに突撃インタビューinTGS2018

 

攻略

Kenshiの歩き方―序盤の攻略から楽しみ方まで

 

読み物シリーズ

Kenshiの歴史(Fandomページの翻訳)

Kenshiプレーヤーストーリー大賞(公式HPの意訳)

Kenshiプレーヤーストーリー大賞2「仲間の犠牲」 2019/2/15 new!!

 

プレイ日記

Ⅰ.Man with a dog

1.男と犬一匹

2.理想郷を求めて

3.Unity

4.外圧と成長

5.遊撃部隊、結成

6.死の大地に生きるモノ

7.酸の雨の街

8.Slave Farm襲撃

9.歴史

10.聖なる国

【番外編】貴族の狩り、慈悲深いサムライ

11.宣戦布告

12.オクランズシールド攻略

13.ナルコの誘惑 

14.リバース解放

15.神聖皇帝フェニックス 

16.帰還

17.スケルトンの冒険者バーン

18.メガラプターとの戦い

19.ハイブのビープ

20.シェクの女王エサタ

21.ハイブの女王  

22.予期せぬ敵対

23.ホーリーネーションの残党

24.先制攻撃 

25.ヘング襲撃

26.賽は投げられた 

27.防御陣地の構築

28.南東へ

29.伝道師

30.歴史は繰り返す

31.戦う理由

32.砂漠の海 

33.落日の帝国

【番外編その2】ビープ商会の野望

34.俺たちはまた、旅に出る

35.人の皮を被った悪魔

36.帝国の残影と新たなる脅威

37.諸行無常

38.塔

39.墓標

【番外編その3】オショウガツをやろう

40.何の為に生きるか 2020/2/15 new!!

 

Ⅱ.短編集

1.奴隷商人のボイド

2.選ばれし者ではなかった

 

RimWorld

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1.新天地

2.野蛮人のルミ

3.集いし仲間達 2019/2/11 new!!

 

Deity Empires

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1.誇り高きノルド

2.海を渡る

 

その他のゲームについて書いているもの

エースコンバット7「EMLの使い方」

フロストパンクDLC「最後の秋」攻略

 

また、気まぐれで好きなゲームや愛すべきクソゲーについて記事にしています。サイドバーからどうぞ。

【Kenshi短編2】選ばれし者ではなかった

 前回はこちら

 

北へと向かっている途中、ボイドは道中で集落を見つけた。近寄ってみると誰もいない。おそらく住民はスキマーの群れに襲われたか、奴隷商人たちにさらわれてしまったのだろう。ここで生き残ったのは、青々とした食用サボテンだけだ。強烈な日差しと乾いた風にさらされながら、何事もなかったかのように、サボテンはその場にたたずんでいる。

 

感傷に浸っても意味がないと、ボイドは思った。どんな人間にも死の時は訪れる。しかし、その時までどのように生きるかは自分次第だ。俺は必ず、商売で財を成す。いつか帝国貴族になれる日を夢見て、目の前の仕事をこなすほかない。

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集落を通り抜け、ボイドがたどり着いたのはバークの街だ。帝国の辺境のほうが、奴隷やお尋ね者も多いに違いない。

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案の定、街の周辺は喧噪であふれていた。スキマーと奴隷商人が戦っていたのを見つけ、ボイドは漁夫の利を得ようと両者に殴りかかる。思った以上にてこずったものの、何とか相手を叩きのめすことができた。懐を漁り、重症の人間から順番に街に運ばなければならない。もちろん、奴隷として売り飛ばすためだ。

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だが、そこに邪魔ものが現れた。別の奴隷商人たちだ。

「こいつは逃亡奴隷に見えないか?」

どう考えても一人で勝てる相手ではない。けがをした足を引きずりながら、ボイドは一目散に逃げだす。無様な姿をみて、商人たちは笑い声をあげる。しばらく走ったところで後ろを振り返ると、追手の姿はなかった。どうやら奴らは別の獲物を見つけたのかもしれない。ほっと胸をなでおろすと同時に、自分の非力さに情けなくなった。

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何とか街にたどり着き、粗末なベッドで横になる。「俺がやっていることは真似事に過ぎないのか」彼は一人呟いた。やはり、一人だけで商売をするのは難しいのかもしれない。

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傷がいえたボイドは、街が騒がしいことに気が付いて目が覚めた。

「閣下に近づくな!」

派手な格好をした貴族とその下僕が、街に入ってくる。一目散に街の防壁に備え付けられているクロスボウ砲台に駆け寄り、外にいる反乱農民たちに向かって容赦なく弾丸の雨を降らせる。どうやら彼らなりの「狩り」を楽しんでいるようだ。

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残酷な狩りの様子を眺めているときに、ふとボイドは自分の財布から金が抜き取られていることに気が付いた。

振り返ると、女が一人立っている。

 

「私になにか用かしら?」

「お前、金を盗んだだろ」

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「私を見て。女の子が一人で何とか食べていかないといけないの。悪気はないのよ、よそものさん」

「そうか、俺も同じだ。一緒に来るか、同情するよ」

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 「あんたの悲しい話なんて聞きたくない。もう時間がないの。ガードは私を監視しているし、お腹がすいて死にそう。あんたは生活に困ってなさそうね。私はこのみじめな街から出ていくことすらできないの」

「そうか。ここを出ていきたいなら私と一緒に来い。俺たち負け犬は協力しなければならない。いいな」

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「わかった。私にはぼろきれの他に失うものはないわ。あなたは親切そうだし、一緒に行きましょう。あなたと私で協力するの!」

「その前にまず金を返すんだな・・・」

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こうしてレッドと名乗る女が、仲間に加わった。

 

続けてボイドは酒場を訪れる。ここでも一人、仲間を募る。

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7,500キャットもの大金を支払い、ハイブソルジャーを雇った。彼の名はオドゥクという。ここいらでは名の通った剣士らしい。

 

こうして旅のメンバーは3人に増えた。一行は意気揚々と街を出る。

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街を出てすぐ、二人組の賞金首を見つけた。3人で囲めばすぐに倒せる相手だ。ボイドの目には4,000キャットしか見えていない。f:id:Mestral:20200315145918j:plain

 

「何者だ!ここで何をしている!!」

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オドゥクの脇差が、敵の体力を奪っていく。

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少し苦戦したものの、賞金首二人を捕まえることが出来た。さあ、あとは街の警察にこいつらを突き出すだけである。ボイドは浮かれている。賞金を手にしたら何に使おう。バーで酒を飲んで、たまには干し肉以外のものを食べよう。フードキューブは健康に良いらしいけど、とても味気ないらしい。出来ることなら米を食べたい・・・。

 

しかし、諸行無常とはよく言ったものだ。彼らなど所詮、風の前の塵にしか過ぎない。

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ちょうど日も暮れかかったころ、もうすぐでショーバタイの街という所で、ボイドとその仲間たちは農民たちに襲われたのだ。

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成すすべなく一方的に打ちのめされた一行は、その場に倒れこんだ。

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農民の飼い犬が、もう息のない賞金首たちの死体を貪り食う。その間にもレッドとオドゥクの体からは大量の血が流れる。ボイドは死んだふりをしながら、祈るような気持ちで犬が立ち去るのを待つ。しかし、よほど腹が減っていたのだろう。一人の死体を平らげてからも、そこから動く気配がない。一刻も早く二人を手当てしなければ、死は確実だ。

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ボイドの心の中に、新たな精神が生まれていた。それは「レッドを守る」というものだ。初めてレッドを見た時、彼は思った。同じ境遇で苦しんできた彼女を守れるのは、自分しかいないと。彼女に街の外を見せてやって、裕福な暮らしをさせてやりたい。だからこそ、こんな砂漠で死ぬわけにはいかないのだ。

覚悟を決めた彼は、ボーンドッグに這いよる。粗末な鉄の棒を、渾身の力でもって振り回す。「このクソ犬が!ここを立ち去れ!!」

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しかしボイドは、選ばれし者ではなかった。腹をかみちぎられた彼は、そのまま意識を失った。

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何事もなかったかのように、ボーンドッグは食事を続ける。しばらくして満足したのだろう、その場を去った。

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乾いた砂の上で、血だまりが広がっていく。

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必死に守ろうとした、レッドが死んだ。

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オドゥクもボイドも、その後を追った。

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血の匂いに誘われて、野犬が近づいてくる。

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トレイダーズギルドのキャラバンは、その横を平然と通り過ぎていく。ありふれた食物連鎖の光景なのだろう。誰も、何も気にしない。しょうもない悪党がどう生きてどう死んだのかなんて、誰にも興味のないことだ。

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やがて地平線上に太陽が沈んでいく。

もうすぐ砂漠は夜を迎える。

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星々は輝き、静けさが砂漠を包み込む。静寂を切り裂いて、満足そうな野犬の遠吠えが響き渡る。

 

全てを知るのは、寡黙な砂の海だけだ。

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おわり