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ゲームに関する備忘録

Kenshiプレイ日記15「神聖皇帝フェニックス」

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リバースの奴隷達をワールドエンドに送り届けた後、マルコ達はブリスターヒルに向かっている。途中、サムライの一隊に出くわした。

 

怪我の治療をしているあたり、ちょうどパラディン達と戦ったところなのだろう。

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このような場所までサムライが侵入していることに、マルコは驚いた。 

 

サムライたちはマルコ達にわき目も触れず、負傷者の治療が済んですぐ、別のパラディンの部隊に襲い掛かる。

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個々の練度を見れば、帝国の方が有利だろう。ホーリーネーションの兵卒はたいした訓練も受けていないし、支給されている装備も貧弱なものばかりだ。

 

その錬度不足を数で補ってきた彼らだが、戦況が不利になっている今、数を揃えることがもはやままならない。

 

屈強な上に数で勝るサムライたちに、ホーリーネーションの兵士達は各個撃破されていく。

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その光景を眺めながら、マルコは考えた。

リバース失陥の報は、逃亡奴隷たちにより、瞬く間に大陸全土に広がったのだろう。

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聖なる国はもはや脅威ではなく、周辺諸国の草刈場となった。われ先に領土を拡張しようと、帝国もシェクも勇み足で軍勢を派遣している。

 

両国の世論も味方しているだろう。リバースで奴隷達が受けていた扱いは、誰がどうみても異常である。大義名分がそろった上、実利もあるこの出兵に反対するものなどいないはずだ。

 

マルコとしては喜ばしい状況だといえる。元々どちらにも組みしていない我々であるが、ホーリーネーションを亡き者にするという目標では、両勢力と一致している。ここでうまく両勢力の力を使うことができれば、ブリスターヒル攻略の難易度も大幅に下がるはずだ。

 

こうしてついにマルコ達は、ブリスターヒルにたどり着いた。

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「お前達!止まれ!!」血相を変えてパラディン達が突撃してくる。

彼らにとって我々はナルコの化身にしか見えないのだろう。

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しかし我々には強力な味方がいる。サムライの徴兵軍たちだ。

はいつくばって逃げるパラディンの脳天に、サムライのナギナタが振り下ろされる。

もはや戦闘ではなく、虐殺だとマルコは思った。

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街の入り口で散発的な戦いがあった後、余勢を駆ったサムライ達がブリスターヒルに突入していく。

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それに呼応して我々も街に侵入した。

我々の精鋭部隊を前に、パラディンは次々に倒れていく。

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「猛禽たちを殺せ」

そう言い放ったエリートサムライは一太刀でパラディンを切り伏せた。

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我々は建物を一つずつしらみつぶしに掃討していく。

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街の外では、サムライ達の哨戒部隊とホーリーネーションの雑兵たちが小競り合いを続けている。

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パラディン達の悲壮な叫び声がこだます中、

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クロスボウ射手を片付け、

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広場の敵も掃討し、

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 ついに皇帝フェニックスが立てこもる館までたどり着いた。

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中には屈強な護衛が大勢控えているという情報は、フロットサムのモルからすでに聞いている。マルコ達は隣接した建物で護衛たちを待ち構え、有利な場所で一人ずつ倒す事に決めた。

 

一人、また一人と屍の山を築いているうちに、ついにこの男が現れた。

オクランの預言者、神聖皇帝フェニックス62世、その人である。

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よほど腕に自信があるのだろう。我々に向かって単独で悠然と歩を進める。

5人に取り囲まれても、フェニックスは一心不乱に戦い続ける。

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ジョーダンが意識を失い、ポントスは片足がもげて地面に倒れこんだ。

 

歯が立たない、誰もがそう感じていた中、満身創痍のケイトの渾身の一振りが、フェニックスを直撃した。

 

フェニックスは硬直し、ケイトの顔をじろっと見る。誰もが時間が止まったように感じたその時、皇帝はその巨体をねじりながら地面に崩れ落ちた。

 

ケイトの目には、フェニックスが笑ったように見えた。ナルコの化身である女にトドメをさされたことに対する自虐なのか、聖なる国の預言者という重責から解放される喜びからなのか、彼女には判断がつかなかった。

 

しかし、そのどちらであったとしても、ケイトには関係なかった。皇帝フェニックスが倒れている、その事実だけが彼女にとって重要だった。その事実によって彼女は、パラディンに切断されて失った片腕の恨みを晴らすことが出来たのだから。

 

こうしてついに我々は、皇帝フェニックス、そしてホーリーネーション打倒という目標を達成することが出来た。

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喜びで皆が歓声を上げるなか、アベルがすぐさまフェニックスを拘束し、装備品を取り上げた。屈強なやつのことだ、再び暴れられたらひとたまりもない。

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喜びで爆発しそうな気持ちを抑え、マルコが率先して負傷者の手当てを行う。冷静になってあたりを見回すと、ここは地獄かと錯覚するほど、聖なる国の兵士達の屍が折り重なっていた。

 

我々は幸いにも死者は出なかったが、ポントスのように足を失った仲間も、未だこん睡状態にある仲間もいる。どうにか後遺症が残らないように助けてやろうと、マルコは懸命に治療を続けている。皆、次の戦いまでしばらく休息が必要だろう。

 

戦いの熱気冷めぬ中、ブリスターヒルは朝を迎えつつある。

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こうして皇帝フェニックス62世を倒すことが出来たマルコ達。

ホーリーネーションはもはや虫の息である。

この戦いにどう終止符を打つのか、マルコ達の選択を大陸全土が見守っている。

 

つづく。