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ゲームに関する備忘録

Kenshiプレイ日記14「リバース解放」

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オクランの拳は、ナルコほどの戦力もなく、あっけなく陥落した。

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「フロットサムが来たぞ!」

ホーリーネーションで我々は、フロットサムの一味として認識されているらしい。この世界で唯一まともな勢力だと思っているフロットサムと同一視されることは、マルコにとってはむしろ喜ばしいことではあるのだが。

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たやすく門をこじ開け、街に侵入する。

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立てこもる敵を一人、また一人と倒していく。

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壁に突き刺さって死んでいる従者もいたが、彼に何があったのかはわからない。

(新手の壁ドンかよ―筆者独り言)

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こうして、オクランの拳は制圧された。

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次にどこを攻めるか、マルコはすでに決めている。

直線距離では首都ブリスターヒルが近いが、あえて迂回をしてリバースを攻める。

リバースの奴隷を解放することで、ホーリーネーションが弱体化していることを世界中に知らしめることが目的だ。

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こうして彼らはリバースに向けて進軍を開始した。

道中、農園を襲撃することで、食料を確保する。

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農園には肉牛が飼われていて、その肉を剥ぎ取って干し肉を作る。

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キャンプファイヤーの火を、マルコはじっと眺めている。

くべられた肉塊が、火を受けてうまそうな色に変わっていく。これだけ食料があれば、リバースまでの道のりは十分に持つだろう。

 

トークは先の襲撃で負傷した仲間の手当てで忙しそうに動き回る。

 

グリフィンとポントス、ともにホーリーネーションのパラディンと異端審問官だった二人は、オクラニズムについて熱心に議論をしている。自分の古巣に攻め入ることは誰であれ躊躇があるだろうが、二人はそれをもう克服したらしい。

 

ホーリーネーションで信仰されているオクラニズムは一つの解釈にすぎず、フロットサムのモルが言うように、複数の解釈があってしかるものであるし、その中でもより全体が幸福になる解釈を選ぶほうが、宗教として妥当であるとマルコも思う。

 

こうして食料調達、仲間の手当てが済んだ後、リバースに向けて出発した。

マルコたちは昼過ぎに目的地に到着した。

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パラディンの巡回部隊が門から次々と現れる。

例によってマルコたちは、数的優位を作るべく各個撃破作戦をとるつもりだ。

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ここの統治者なのだろう、ヴィタハレンリという異端審問官と出くわしたが、マルコたちは赤子の手をひねるように彼を倒した。

「やつはリバースという悪夢の元凶だ。慈悲はない」

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マルコの鉄拳が容赦なくヴィタハレンリの肢体に食い込む。

ポントスとグリフィンの剣は宙を舞う。

こうして、ヴィタハレンリは物言わぬ屍となった。

 

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「異端者たちを更正させるぞ」

その声もむなしく、パラディンは次々と地に伏していく。

 

入り口の敵を始末した後、マルコたちは建造現場へと向かった。

ここの奴隷をすべて解放するのが、彼らの目標だ。

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この光景を見て、マルコは義憤に駆られる。

ただ女に生まれただけで、ただハイブに生まれただけで、悪の化身として奴隷にさせられる、このホーリーネーションの制度に。

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しかも彼らの仕事は、彼らを奴隷にしたホーリーネーションという国家の象徴、フェニックスの石像を作ることだ。ろくな食料を与えられず、死ぬまで彼らは酷使される。彼らの死は、フェニックスへの生贄となる。そして縛り上げられている彼らは、労働すら与えられず、生贄として死のみが与えられるのだ。パラディンたちが言う「死後の生まれ変わり」を信じなければ、すぐにでも発狂してしまうに違いない。

 

手かせをはずしながら、マルコは激怒した。運よく隊商に拾われたからこそ、マルコはこうして生き延びることが出来たが、一歩間違えれば奴隷となりフェニックスにその命を捧げられていたかもしれないからだ。

 

「さあ、早く逃げろ」

「個々をすぐ出て行くことにするよ、ありがとう」

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「友よ、あなたがしてくれたことは忘れない」

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「なんてすばらしい!ただ手かせをはずしてくれるだけでいいんだ」

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奴隷を解放しながら、残りの敵兵士も掃討していく。

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マルコは特技の開錠スキルで、一人ずつ奴隷の足かせをはずしていく。

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しかし、中にはリバースに留まりたいという奴隷もいた。

「おい、やめてくれ、やめてくれよ!」

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彼は本気で生まれ変わりを信じてしまったのだろう。

檻から出しても、また自分で檻に入ってしまうのだ。

マルコは説得を試みるも、相手は頑なであるし、他に守るべき奴隷もいる状況を踏まえると、彼を残す選択肢しかなかった。

 

「さあ、君たちは逃げなさい。二度とここに戻ってくることのないようにな」

こうして奴隷達が逃げ出していく中、我々と合流を申し出る者もいた。

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「あなたの街に住ませてくれないか!」

「この恩を一生かけて返したい!」

 

「わかった。君たちのような人のために俺は街を作ったんだ。歓迎しよう」

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こうして、6人の元奴隷がUnityに加わった。

とはいえマルコたちは、ホーリーネーションの侵略中である。元奴隷達だけではとてもヘングまでたどり着けないだろう。

 

マルコたちは話し合った結果、ワールドエンドで元奴隷達を待機させることにした。ホーリーネーションへの侵攻が終わるまでは、そこで待ってもらうつもりだ。

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「これで旨いものでも食べてゆっくり傷を癒してくれ」

マルコはそういって彼らに幾許かのキャットを手渡した。1ヶ月ほど食うには困らないはずだ。それに理性的なスケルトンが闊歩する街だ、元奴隷だといって迫害を受ける危険はないだろう。

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こうしてリバースの奴隷解放という、マルコたちの悲願は達成された。

後に残ったのは、パラディンたちの屍と、頑なに再誕を信じる奴隷だけだった。

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マルコ達が目指すもの、それはもう一つだけとなった。

皇帝フェニックスと対峙するのも、もはや時間の問題である。

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つづく。