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ゲームに関する備忘録

Kenshiプレイ日記29「伝道師」

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マルコとバーンは、怪しげな集落に足を踏み入れようとしている。

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バーンが口を開く。明らかに乗り気ではない。

「マルコ、あえてここを訪ねる意味はないと思う。それに、今まで冒険をしてきて、宗教がらみで良い経験をした事なんてない。」

 

「まあ、近くに街もないし、話せばわかる奴らかもしれないじゃないか。それに腹も減ったし。金を払って少しばかり食べ物を分けてもらおう」

 

そういいながらマルコは門番に近づいていく。腹の減らないスケルトンには関係のないことであるが、手持ちの食料も底をつきつつある。この近辺が帝国シンパな都市ばかりである以上、帝国と敵対するマルコ達が食料を得るには、怪しげな第3勢力にも頼るほかない。

 

「人間というのはつくづく興味深い生き物だ」

バーンはそう思ったに違いない。

二人の姿を見た門番が、一斉に襲い掛かってきたからだ。

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ここで逃げる選択肢もあったが、相手は大した相手ではないと思った二人は、その場で立ち向かう選択肢をとった。

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マルコの拳はひとり、またひとりと狂信者達を大地に叩きつけていく。

しかし、次から次に集落から敵があふれ出してくる。

一心不乱に戦ううち、マルコの背後から鈍い音がした。

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バーンは気を失ってしまった。

降りかかるムーンクリーバーを避けつつ、マルコは戦い続ける。

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あと3人まで減らしたところで、マルコも意識が遠くなってしまった。

どれだけカラテの達人であっても、やはり敵の集団と一人でやりあうのは無謀なのかもしれない。

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目を覚ますと、自分がポールに縛り付けられていることに気がついた。

しかしマルコの手にかかれば、これぐらいの拘束など大したものではない。

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すんなり拘束を解いたマルコは、少しはなれたところで倒れていたバーンを修理してやる。スケルトンだけに、故障箇所を直してやればすぐに元気を取り戻したようだ。

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そして二人は、狂信者達の巣窟へ殴りこみを仕掛ける。

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門の周辺には手負いの兵士が数名いるのみだった。

先ほど二人が大暴れした結果、大分戦力も削がれたのだろう。

 

敵の首領がいる本丸へ、二人は突撃する。

バーンがタンクの役割をしている間、マルコのカラテは宙を舞う。

敵の装備は、ただでさえ取り回しのききにくいムーンクリーバーだ。カラテや脇差の方が優位に立てるのは明らかである。

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意外とあっけなく戦いは終わってしまった。

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倒した敵の中に、「伝道師」という名前のハイブがいた。

彼の懐をまさぐると、なんとムーンクリーバーのメイトウが手に入った。

思わぬ場所で思わぬ収穫を得た二人は喜んだ。ユニティに多数在籍している元パラディンなら十分に使いこなせるだろう。

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食料を得るべくチェストを探っていると、マルコは一冊の本を見つけた。

「聖なる炎」

誰もが知るホーリーネーションの聖書である。

 

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今まで倒してきたやつらはフェニックスの信奉者達だったのかと思うと、マルコは妙な気分になった。ナルコに悪態をついたり罵詈雑言を浴びせてくるホーリーネーションの兵士達と、今倒した狂信者達とでは、まったく性質が違うように見えたからだ。

 

「きっと伝道師というやつが、フェニックス気取りでこのカルトを仕切っていたのかもしれない」

 

バーンはそうつぶやく。ホーリーネーションの目も届かないこの辺境の地であれば、その教義を利用したビジネスもしやすいことだろう。それにしても、かの地で迫害対象になっているハイブが信仰の対象になっているなんて、最高の皮肉じゃないかとマルコは思う。

 

こうして狂信者達のカルトは、思わぬ形で終焉を迎えることとなった。

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食料を手に入れた二人は、再び南へと進路をとる。

そこから南にいけば古代の遺跡があると、近くの街で買った地図には示されていたからだ。

反奴隷主義者との合流もさることながら、エンジニアリングリサーチの確保も彼らにとって重要な目標である。

 

しばらく進み、スケルトンが守る小さな施設に近づいたそのときだった。

聞きなれない奇声とともに、奇怪な格好をしたバケモノが二人に襲い掛かってくる。

これが魚人かと悟った二人は、戦うことを避けてひた走る。

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そう、スケルトンの守衛と戦わせるためだ。

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ケルトンたちが魚人に夢中になっている間、単身マルコは施設内部に侵入する。

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マルコがチェストを探っている間、タイミングよくカニの大群も施設に近づいてきた。またもや拠点を襲撃されたスケルトンたちは、必死にカニとも戦い続ける。

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質の高いプレートジャケットというおまけも手に入れたところで、マルコはそそくさと施設を後にする。

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いまだに外ではカニの大群とスケルトンが死闘を繰り広げている。

しかし、マルコはその群れの中に人影を見出した。

不思議な事に、彼らはカニと呼吸を合わせてスケルトンと戦っているように見える。

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しばらく見ていたい気持ちにかられた二人だったが、もうこの場所に用はない。見つからないようにそっと場を後にした。

 

反奴隷主義者との合流は未だにかなわないマルコ達であったが、まとまった数のエンジニアリングリサーチを得ることが出来た。一度拠点に戻り、技術力向上を図るかも良いかもしれない。バーンも同様の意見である。

 

そして二人は一度、ユニティに戻ることにした。

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つづく。