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ゲームに関する備忘録

「Stellarisプレイ日記⑤」銀河連邦との戦い

前回はこちら
 

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敵対国家の領土を削り取るうちに、エルスウェア帝国はその軍事力を飛躍的に高めていった。しかし、それは帝国の存在が周辺諸国の圧力になる事と同義だった。
 
帝国と北の国境を接するドマンナ人は、各国の首脳をペトル=プ星系にある首都ドマンニカに招集した。
 
彼らはそこで、ペトル=プ連邦の設立を宣言した。表向きは各国の利害関係の調整や、経済や研究の交流が謳われていた。しかし誰の目に見ても、エルスウェア帝国を包囲殲滅する意思は明らかだった。
 
帝国の女王ファラティルは、各星系で軍事力の強化を指示。巡洋艦コルベットの製造を急ピッチで進めた。
 
両者が共存しえないのは、誰の目に見ても明らかだった
 
後世の歴史家
 
 
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小川、やはり戦争は避けようにないようだな。
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連邦の意志は明らかです。

こちらのスターチャートをご覧ください。彼らペトル=プ連邦は北から反時計回りに、ドマンナ自治領、アルヴォザリ人の2つの国、ライライト銀河帝国ジェシナクス連合、クロール自治領で構成されています。

もし戦争となった場合、四方から攻め込まれるのはあきらかでしょう。

ドマンナやアルヴォザリなどはとるに足りない相手ですが、ライライト、ジェシナクス、クロールは束になられると非常に厄介です。おそらく、連邦の総兵力はわが帝国の1.5倍程度と予想します。

 

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提督たちをエルスウェアに集めてくれ。彼らと話がしたい。
 
 
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女王ファラティルの前では激論が交わされた。
 
四方八方から攻め込まれる以上、どうしても戦力の分散が必要になる。しかし戦力を分散すると各個撃破されるリスクは高まる。かといって戦略を集中させると、防御線の空白地から各国の侵入を許すだろう。無慈悲な彼らに我が国民は蹂躙されるのは明白だ。
 
平行線で議論が進む中、それまで黙っていた老提督カルバが口を開く。
 
それは一種の賭けとも言えた。全艦隊を5つに分離し、4艦隊で連邦の首星であるドマンニカを急襲する。幸いにも優れたワームホール技術をもつ我々には、星々を飛び越えて奇襲をかける事は容易である。ゼノモーフ兵たちが迅速に占領を完了すれば、連邦各国も慌てるに違いない。各国は連邦首都奪還に向けて艦隊を派遣するだろう。
 
つまり、連邦の名前の由来となったペトル=プ星系で、艦隊戦によって雌雄を決しようというのだ。
 
 

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さらに、連邦とて一枚岩ではない。我が帝国の国境を削り取る事に夢中な国は、首都星系奪還作戦など目もくれないはずだ。おのずと星系に集まる敵は分割される可能性は高く、各個撃破しやすいとも言える。
 
カルバの言葉に提督たちは聞き入った。カルバ自身も辺境の惑星出身であり、その惑星が隣接する武闘派のクロール人たちの手にかかるであろう事は誰もが知っていたのだ。
 
ファラティルはカルバの言を採用した。そしてカルバに本作戦の現場指揮を託した。
 
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そして西暦2450年4月3日
ペトル=プ連邦の大統領を務めているアルヴォザリより、帝国への宣戦布告がなされた。

 

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「これはお前たちへの宣戦布告だ。正直に言おう、我々はお前たちの資源を根こそぎ奪ってやる」

大統領制とは不思議な制度で、その時大統領を務める国家が宣戦布告の権利を持つ。つまりアルヴォザリ人は虎の威を借る狐だ。自身の領土欲を満たすために、クロールやライライトなどの戦力を利用しようというのだ。

アルヴォザリのような弱小国家にここまで言われた以上、わが帝国は何としても勝たなければならない。

 

また、人類を始めとする臣下たちも、帝国側での戦争参加を決定した。

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諸君、われわれカジートという民族は今、重大な岐路に立っている。
ここで進めば銀河世界の悲惨、引けば我が帝国の破滅。進もう、われわれを侮辱した者たちの所へ。
いまこそネレバーリンやドヴァキンという、民族の英雄達の誇りを守る時だ。
賽は投げられたのだ。
 
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あらかじめ示し合わせていた通り、艦隊はペトル=プ星系に殺到した。
 
そして圧倒的な艦砲射撃で首都の防衛機能を破壊、歴戦のゼノモーフ兵たちの活躍もあり、ドマンニカはすぐに我が帝国の手に落ちた。

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しかし、カルバの思惑通りに物事は進まない。
連邦は首都奪還に動かないのだ。
 
そこでカルバは手を打つ。リスクを承知で艦隊を二つに分ける。自らはペトル=プ星系に残り、おとりとなることで敵を引きつける。片方の艦隊はライライト銀河帝国の首都を攻める。おそらく敵はペトル=プ星系に駆けつけるだろう。そのとき、餌に食いついた敵をもう片方の艦隊で挟み撃ちにするのだ。
 
こうして、連邦戦争の行方を決めた「ペトル=プ星系の戦い」が始まるのである。
 
カルバの指揮する2艦隊に、連邦軍が襲いかかる。
しかし想定した以上に連邦の兵力が多いことが判明する。戦力差は2倍。首都を失ったものの、依然として連邦軍は強固な指揮系統を維持しており、予想よりも早く星系に到着した。

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別働隊はまだ別の星系で戦いを続けており、戦いを有利に進めているものの、すぐにカルバの元にたどり着くのは難しい様子だった。
 
カルバは悟った。これが自身の最後の戦いになる事を。
別働隊が到着するまで身を挺してこの星系を維持しなければ、帝国軍が逆に各個撃破の餌食になるだろう。
 
前線のコルベットの艦列が崩れると、そこにすぐさま戦艦の支援砲撃を加え、艦列を立て直す。その艦隊運動はまさに名人芸だった。カルバは兵を鼓舞し、昼夜を問わず艦橋で指令を続ける。
 
たが、いくら歴戦の強者といえども、兵力の差は埋めようがない。次第に連邦軍に包囲され、みるみるうちにその艦数を減らした。

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その時、星系の外縁にワームホールが開いた。
帝国の大艦隊がそこに姿を表す。

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カルバはその光景を見ただろうか。見たと信じたいところであるが、真相は誰にもわからない。旗艦は既に轟沈し、宇宙を漂うデブリとなっていたのだ。
 
老提督の弔合戦となったこの戦いは、帝国軍の圧倒的な兵力により、もはや戦いではなく虐殺という様相を呈していた。連邦軍は必死の抵抗を続けるものの、星系の各地で各個撃破された。巡洋艦から発射するアメーバ攻撃機が敵の戦艦にまとわりつき、ひとつ、またひとつとデブリに変えていく。

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そしてここに、ペトル=プ星系の戦いは終結した。

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この戦いにより、エルスウェア帝国は周囲の制空権を確保することができた。艦隊を持たない国に、もはや戦争を続ける力はない。散発的な抵抗を続ける連邦に対し、帝国は各地で掃討作戦を開始する。
 

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艦隊の1/3弱を失いながらも、帝国は勝利を確実なものとしたのだ。
エルスウェア帝国は、連邦各国の首都割譲を要求し、それぞれを支配下におさめた。
連邦の民からすれば、屈辱的な和平に等しいだろう。
 

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「あなた方の脅威に屈します。もう二度とこのような紛争がおきないようにしましょう。」

 
帝国が戦勝ムードに包まれる中、またもや衝撃的な一報が届く。

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アンオンジから宣戦布告を受けたのだ。

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戦争はまだまだ終わる気配を見せない。

連邦は休戦期間中、また艦隊の増強を行うだろう。

次は故郷の星だけでなく、帝国領土の割譲を要求することは目に見えている。

 

果たしてエルスウェア帝国は、この銀河で生き残ることは出来るのだろうか。