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ゲームに関する備忘録

Stellarisプレイ日記Ⅴ③「聖地」

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巡礼者たちの進軍は留まるところを知らなかった。

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存在を許すことができない、機械で出来た悪魔を滅ぼす。

 

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そして巡礼者たちはCuratorと呼ばれる学者達から驚くべき事実を告げられる。

Celimyたちが、聖地である地球を蹂躙していることを。

f:id:Mestral:20180102221859j:plainもはや巡礼者たちにためらう時間などなかった。

聖戦の火蓋は切っておろされたのだ。

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築き上げた艦隊はCelimy達を完膚なきまで叩きのめしていく。

異教徒に慈悲はない。

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そしてついに戦争は終わった。

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戦いの余韻が冷めぬ中、枢機卿たちはかつて地球と呼ばれた土地に降り立った。

見渡すばかりの荒地、そして巨大なクレーター。きつい残留放射線は、生命が存在できる水準ではない。巡礼者たちが死屍累々を築き上げようやくたどり着いた地球は、もはや彼らの思い描く場所ではなかったのだ。

枢機卿の一人が、厚い防護服に慣れない足取りでクレーターの中を歩く。中心に行くにつれて傾斜がきつくなっていく。

ロムルス殿、そこから先はまだ調査が済んでおりませぬ。戻りましょう」従者の一人がそういったが、彼は歩みを止めない。

彼には直感があった。創造主が我々をここによこしたのには必ず理由があるはずだ。いや、理由がなければ民たちに示しがつかないし、それが見つからなければ、地球教に正当性はなくなり、国は混乱に陥るだろう。だからこそ、枢機卿である彼はここで歩みを止めるわけにはいかないのだ。

ガイガーカウンターの数値は一段と上昇するが、彼は気にしない。従者は率先して彼の前を進む。しばらく歩くと、クレーターの底に箱のような何かがあるのを見つけた。

「あれは何でしょう」

「おそらく、軌道上から何らかの理由でここに落ちてきたのだろう」

「もうしばらく降りればつきそうですね」

「ああ、あれを調べるまでは帰らないぞ」

そして、彼と従者はそれの前にたどり着いた。

扉を開こうにも、従者の力ではびくともしない。

「どうやらキーはロックされているようですね。いや、奇跡だ、まだ電源が生きていますぞ」

「ここまでは聖書通りだ」

そういって彼は懐から聖遺物を取り出した。今回の地球探査に向けて特別に修道院から持ち出したものだ。その「Strerok」と書かれたカードを扉にそっとかざした瞬間、扉はゆっくりと開き始めた。

「Strerok、おかえりなさい。あなたは254年と179日間、定期診断プログラム受けていません。この近くにある端末を表示するのですぐの」

ビープ音が鳴る。

「端末はすべてオフラインです。状況を確認してください」

従者は首をかしげる

「一体なんのことでしょうな、定期診断とは」

「健康診断のことじゃないかね」

ロムルス殿、相手は完全無欠の創造主ですぞ。健康診断など受けるわけがありますまい」

「その話題は後でしよう。とにかく中に入るんだ」

湿った空気の中、二人の巡礼者たちが歩みを進める。

そしてロムルスはひとつの遺骸を見つけた。

端末の前で朽ち果てたそれの横にはグラスが置かれていた。その中身がウイスキーであったことを、ロムルスと従者どちらも知っていた。聖書にも創造主たちが酒をたしなんでいた事実は載っている。とっさにロムルスはこの遺骸がStrerokだと感づいたが、あえて何も言わずにいた。

ロムルスは端末に触れた。そして、巡礼者たちの出生の秘密を知ることとなる。

 

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枢機卿会議が開かれ、Pilgrim Fathersの目指す姿が明らかとなった。

それは「地球の再興」と「その技術の獲得」である。

悲劇の墓と呼ばれたその地球を復活させる方法が、この宇宙には存在するかもしれない。それを見つけるために他民族を犠牲にしても良い。それが今後の国家運営の方針となる。

 

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次はCelimyと同盟を組んでいたOthethiを叩く。

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地球を奪還したという事実は、民族を熱狂の渦に巻き込んだ。

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国境を接する国々を次々と平定していく。

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余勢を駆って、Ether Drakeをも殲滅する。

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事前にCuratorから情報を得ており、準備はしっかり出来ていたのだ。

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Ether Drakeの繰り出す光線はすさまじいものだったが、巡礼者とてやわではない。

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ついに、Ether Drakeは絶命した。

巡礼者たちはドラゴンを倒した者達として、この宇宙に記憶されることだろう。

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巡礼者たちが次に狙う相手は決まっていた。

そう、初期に苦渋を飲まされた、あの没落帝国である。

開戦の正当性を主張するために、巡礼者たちはあえてあの惑星に再度植民をした。

あの屈辱から、実に114年もの歳月が経過していた。

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横柄な野蛮人どもめ、我々の聖域を侵していることに気付いていないのか?直ちにやつらを引き上げさせろ!さもなくばお前達に鉄槌を食らわせるだろう。

100年前と同じ脅しが帰ってきた事に、巡礼者たちは冷笑した。

「Pilgrim Fathersはお前達に屈しない、戦争で決着を付けよう」

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こうして巡礼者たちは、自らの目指すべきところを再定義し、宇宙の覇権争いに改めて身を投じていくのであった。そして、100年前の屈辱を晴らすべく、兵士達は没落帝国の首都に向けて進軍を開始した。

さて、巡礼者たちはこの戦いに勝利できるのだろうか。

 

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