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gasofuwpoaeiu、fdsagiasodfuoa!!!
(なあ小川、こいつの見た目ありえへんわ)
(あんまりお友達になりたくないですね)
(近づいたら頭からヴォリヴォリ捕食されそうやん)
(どうやったらあんな見た目に進化するのか小一時間問い詰めたいです)
(パラドックスの悪意を感じるわ)
(陛下、思い切って話しかけてみてくださいよ)
(あかんってやめろや)
(国父たるもの、臣下にお手本を見せないと示しがつきませんぞ)
(、、、しゃーないなーもう、、)
ハロー?ハロー?マイネームイズヴェルテッサ。
え、違う?ボンジュール?ニーハオ?
陛下これをお使いください。ほんやくこんにゃくです。
異星人との遭遇に備え、エルスウェア帝国の知性を結集して作り上げたものです。
ふざけんな、、めっちゃ恥ずかしかったやん///
(ぱくぱく)
ええと、はじめまして。私はエルスウェア帝国の王、ヴェルテッサだ。
ペロペーロペロペーロ。ぺぺぺーロ。
へ?わけわからん。
ぺ、ペロペーロペロペーロペロペロ。
ペ?ぺぺぺーロ!!ペーロww
ペローペロ、ぺぺぺ!ペーロww
(抱き合う)
え、いきなり抱き合うとかお前ら通じ合ったの?ww
何言ってるのかわかった?
わかりません。
なんやそら!!
てかおまえ言葉しゃべれへんの?
しゃべれません。
しゃべれとるやんけ!!
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彼らはバクトリア人という名前で、帝国主義国家を築いているらしい。
カジート率いるエルスウェア帝国にコンタクトを取ってきたのは、通商と平和的関係構築が目的らしい。
見た目によらずええやつやったな。
人は見かけにはよらんというのは本当やけど、
他に出会うやつらもあんなグロいのばっかなんやろか。
宇宙は広いですから可能性は無限大ですね。
他にもコンタクトを取ってきた異星人がいるので陛下にご報告します。
左がアルヴォザリで右がドナンマです。
(やっぱなんもいえねえや、、、)
わが帝国は無駄な戦争はしたくない。
とりあえず良好な関係を築いておこうか。
かしこまりました。
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その後おせっかいなスペースノーマッドと呼ばれる人たちが来て、
他の種族とのコンタクト方法などをすべて教えてくれました。
かれらは宇宙を旅する存在で、惑星の所有や民族同士の戦争にはまったく興味はなく、通行権を認めてくれたらそれで文句はないそう。
陛下、様々な種族とのファーストコンタクトを通じ、われわれの属する宇宙の全体像がわかってきたようです。
どんな感じなんや。
全勢力ともあまり差がなく、群雄割拠という状況ですね。
オレンジがわが帝国です。
アルヴォザリとドナンマ、ライライトと友好関係を築けていますが、その西にいるネトラクシたちとの関係が悪化しています。
ネトラクシはアルヴォザリとドナンマをライバル視しており、その結果両者と仲のよい我々も敵視されているようです。
帝国主義者たちの争いには巻き込まれたないけど、いずれ旗色を明らかにせねばなるまいな、、
ドナンマから、アルヴォザリやライライトとの同盟「ハーモニアスコンパクト」に加入しないか打診がありました。陛下どうしましょう。
今は静観や。戦争ではなく内政に注力する時期やで。
さて、グロ異星人とのファーストコンタクトを終え、エルスウェア帝国は宇宙政治の舞台へデビューを果たしました。
しかし様々な種族の思惑が絡み合うこの宇宙、簡単には生き残れないようです。
ネトラクシに対抗すべく同盟に加入するか、
はたまた独立独歩で宇宙に覇を唱えるのか、
ヴェルテッサ王の選択はいかに、、、
次回へ続きます。