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ついにこの日がきた。
我が方がホーリーネーションを攻撃する、記念すべき日だ。
ここまで戦力を強化できたのは、ホーリーネーションからの造反者を仲間にすることが出来たからだ。前回の襲撃で異端審問官二人とパラディン一人を捕虜にし、マルコの説得により全員がUnityの一員となった。
グリフィンやバードのようにオクラニズムを信仰しているメンバーがいたことも、彼らが味方になった理由かもしれない。
彼らにはパラディンクロスを返し、防具は拠点の鍛冶ユーゴが作ったサムライ防具一式を渡した。
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マルコを隊長とする軍勢は、オクランズシールドを目指して行進する。彼らの拠点から一番近いホーリーネーションの拠点である事が理由だ。
途中山賊に出くわすも、もはやマルコたちにかなうはずはない。
スキマーが闊歩する荒野を通り抜け、
ついにたどり着いた。
ここがホーリーネーションの前哨基地、オクランズシールドである。
対帝国の前哨基地であるオクランズシールドには、ホーリーネーションの精鋭部隊が駐屯していると聞く。また、かなりの数の歩兵部隊が付近を巡回しているらしい。
あらかじめマルコはストークとグリフィンに相談し、各個撃破戦術を徹底することに決めていた。
まずは巡回部隊を叩く。
敵の練度はさほど高くなく、あっけなく全滅させることが出来た。
足の速いマルコがおとりとなり、要塞から敵を引きずり出していく。
要塞の外にいる敵を殲滅した後、ついにマルコは要塞内への突撃を指示する。
もともと異端審問官としてオクランズシールドに駐屯していたポントスが先導し、要塞内部へ侵入する。まず狙うべきはクロスボウ射手だ。
ポントスとしては、まさか自分がホーリーネーションを裏切るとは考えられなかったかもしれない。しかし、「すべての人間に人権が与えられる世界を作りたい」という、マルコの思想の方が、オクラニズムよりもポントスの心に響いたのかもしれない。考えてもみれば、スケルトンやシェク人を無条件に憎む理由などどこにもないのだ。
「誰も逃がすな!追い詰めろ!」
マルコの指示が飛ぶ。
おそらく敵の大将なのだろう。上級異端審問官ヴァルテナという賞金首を見つけた。手ごわい相手だったが、サムライ隊長と異端審問官の奮闘により、ヴァルテナを倒すことが出来た。
こうして、オクランズシールドは壊滅し、我がほうの手に落ちた。
しかし、我々のほうも無傷ではなかった。
命まで奪われなかったものの、手足を失った仲間もいたのだ。
こん睡状態の仲間を担ぎあげ、俺達は一度Unityに帰ることにした。
あとは鉄グモや目ざといブラックデザートニンジャたちがあたりを荒らしまわるだろう。
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街に戻ったマルコたちは、傷を癒しながらも次の侵攻の準備をしている。
次に攻めるは「ナルコの誘惑」である。きつい酸の雨が降るアイアンバレーを迂回し、オクランズシールドを抜けていくつもりだ。途中、ホーリーファームを襲えば食料も確保できるだろう。
オクランズシールドを攻略し、あらためて自分達の力に自信を持ったマルコたち。ナルコの誘惑でもその力を発揮できるだろうか。
つづく。