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ゲームに関する備忘録

Kenshi

【Kenshi短編2】選ばれし者ではなかった

前回はこちら 北へと向かっている途中、ボイドは道中で集落を見つけた。近寄ってみると誰もいない。おそらく住民はスキマーの群れに襲われたか、奴隷商人たちにさらわれてしまったのだろう。ここで生き残ったのは、青々とした食用サボテンだけだ。強烈な日差…

【Kenshi短編1】奴隷商人のボイド

何のために生きるか、自分に問うたことはあるだろうか。 彼の場合、それは金だった。 ボイドという名前に意味はなかった。ただ、稼業を始めるにあたって、覚えやすい単語のほうが良いと思って、自ら名付けたものだ。元々の名前や出身など、どうでもよいだろ…

Kenshiプレイ日記40「何の為に生きるか」

前回はこちら 「お前は奴隷を愛しているんだろう?ならばお前も奴隷になってはどうかね」 殴りかかってきた奴隷商人たちを、マルコは冷静に返り討ちにする。 ここはオクランズプライド、もともとはホーリーネーションの領地だった場所だ。悪名高い宗教国家が…

【番外編その3】オショウガツをやろう

前回はこちら (プロジェクトXのテーマで) マルコ達には、気になっていたことが一つ、あった。 そう、それはビープ商会である。 未だに何も売れない。モノがひとつも、売れない。 消費者は腹をすかせている、それなのに何も、買わない。 マルコ達は悩んだ。 …

Kenshiプレイ日記39「墓標」

酸の雨が降り止むことはない。雨粒はしとしとと、錆びた色をした大地を削っていく。水滴に打たれながら、マルコは前方に広がるカワハギの本拠地を見つめている。 今日、カワハギたちの息の根を止める。 そのために彼らは遠くユニティを離れ、ここまで来たの…

kenshiプレイ日記38「塔」

前回はこちら 将軍の死を見届けた後、再びマルコ達はカワハギの本拠地を目指し歩みを始める。 道中、巨大な四足歩行の怪物に出会った。白銀の大地を一歩ずつ、ゆっくりゆっくりと歩き続ける怪物は、「清掃ユニット」という名前を持つ。スケルトン同士がいが…

Kenshiプレイ日記37「諸行無常」

前回はこちら 「アイゴア隊長は死んだ、しかし俺たちは死なないぞ!」 決死の形相でサムライはこちらに向かってくる。当然だろう、大陸一の強者ことアイゴアを倒した連中とやりあおうと言うのだ、ただで帰れるはずはない。 幾本ものクロスボウに貫かれながら…

Kenshiプレーヤーストーリー大賞2「仲間の犠牲」

前回に引き続き、プレーヤーストーリー大賞の意訳をお届けします。 今回のタイトルは「仲間の犠牲」です。 仲間の犠牲 ホーリーネーションの支配地を歩いている時に、平均以上の剣の腕前を持つこの大男を雇った。彼はあまり多くを語らなかったけれど、俺達は…

Kenshiプレーヤーストーリー大賞(公式HPの意訳)

lofigamesの公式サイトにて「Kenshiプレーヤーストーリー大賞」が発表されていたのを見かけてなんとも胸に迫るものがあったので、筆者得意の意訳でご紹介しようと思います。原文は↓のURLより。 なんと投稿は2016年10月。こんな前からKenshiは強烈なポテン…

Kenshiプレイ日記36「帝国の残影と新たなる脅威」

前回はこちら 疲労困憊の様子でベッドに横たわる仲間達を見ながら、マルコは口を開く。 話す内容は勿論、あの「カワハギ」だ。彼らは人の生皮を剥ぐという残虐極まりない奇行を、なぜああも繰り返すのだろう。奪われた命の数を想像すると、憤怒よりも哀しさ…

Kenshiプレイ日記35「人の皮を被った悪魔」

前回はこちら スケルトン盗賊を殲滅したマルコ達は、戦利品を売りさばくべく、近くの都市を訪ねることにした。 この場所からだと、テックハンター陣営の水上都市が一番近いらしい。 灰が降りしきる中、マルコ達はゆっくりと歩みを進める。 道中の奇妙な動植…

Kenshiプレイ日記34「俺たちはまた、旅に出る」

前回はこちら 「冒険をしたい」 ユニティで平穏な日々を送る中で、マルコの心のうちに、新たな感情が生まれていた。 帝国との戦いが終わった今、さしあたって脅威となる存在はない。相変わらず聖なる国からパラディンが送られてくるし、トレイダーズギルドや…

Kenshiの歴史(Fandomページの翻訳)

FandomにKenshiの歴史をまとめたページがあったので、個人的な翻訳の練習ということで日本語に訳してみます。出所は以下のリンクの通りです。ここまで情報を集めた方々に感謝しかない。(2018/12/21アクセス) なお言葉の端々は筆者によって意訳されていますの…

Kenshiの歩き方―序盤の攻略から楽しみ方まで

この記事では「Kenshiの歩き方」と題しまして、初心者の方やこれからゲームを買おうとされている方向けに、序盤の攻略から楽しみ方までをご紹介していきます。 なお筆者は英語版をプレーしていますが、なんと公式で日本語対応しています。元々のニュアンスを…

Kenshiプレイ日記番外編その2「ビープ商会の野望」

前回はこちら 帝国との戦いが終わり、平凡な日常が戻っていたある日のこと。 「ビープ」 見張り塔の上から、ビープはユニティの街をずっと見つめている。 ストークが不思議に思って話しかける。 「どうしたビープ?何か変なものが見えるか?」 「ぼくは さい…

Kenshiプレイ日記33「落日の帝国」

前回はこちら スケルトンのバーンは、焚き火をじっと見つめている。 ユニティの軍勢は、帝国の首都ヘフトの近郊で、襲撃に備えて最後の休息をとっていた。 皆がスキマーの乾燥肉を黙々と食べている中、バーンはふと、マルコと出会った時の事を思い出していた…

Kenshiプレイ日記32「砂漠の海」

前回はこちら ユニティが次に狙うのはストートである。 砂漠のど真ん中にあるこの街もまた、奴隷商人の経済力によって繁栄をしてきた。いつからか奴隷商人と敵対関係になってから、マルコはストートに長い間足を踏み入れていなかったし、踏み入れる理由もな…

Kenshiプレイ日記31「戦う理由」

前回はこちら 身を潜めたユニティの兵士たちが、奴隷商人のキャンプを見つめている。 マルコの命令が下れば、軍勢はキャンプへと突撃する。ロンゲンを倒したことで彼らの士気は上々だった。皆、我先に門をこじ開け、奴隷商人たちに鉄槌を下すという気概に満…

Kenshiプレイ日記30「歴史は繰り返す」

前回はこちら 拠点に戻ったマルコは、さっそく手に入れたエンジニアリングリサーチを元に防壁研究を始めた。 スケルトンのバーンですら、せっかく家に帰ってきたのだから休暇でもとればと思うが、マルコは昼夜問わずワークベンチに向かう。 二人が不在の間も…

Kenshiプレイ日記29「伝道師」

前回はこちら マルコとバーンは、怪しげな集落に足を踏み入れようとしている。 バーンが口を開く。明らかに乗り気ではない。 「マルコ、あえてここを訪ねる意味はないと思う。それに、今まで冒険をしてきて、宗教がらみで良い経験をした事なんてない。」 「…

Kenshiプレイ日記28「南東へ」

前回はこちら ヘングはあっけなく陥落した。 マルコが門を開け、襲撃部隊が街へ乱入する。 大した脅威もない。 静かな街に、ビープの勝ち誇る声だけが響き渡る。 トレーダーズギルドの本部は、もはやもぬけの殻となっている。 やはりロンゲンなる人物も、こ…

クリスとナタリーに突撃インタビューinTGS2018

さあやってきましたTGS2018 入場してもちろん目指すはKenshiブース。 もうずっと人多すぎである。 ブースはこの奥かな。 ついに見つけたKenshiブース! 見覚えのある綺麗なお姉さんを見つけて、もしやナタリーでは!と思い招待券をもらった封筒を見せながら…

Kenshiプレイ日記27「防御陣地の構築」

前回はこちら 凄惨な戦いの後、マルコとストークは今後の方針を考えていた。 今すぐにでも、我が方から打って出なければならない。時間が経てば経つほど、こちらは消耗し、物量で勝る帝国とフェニックスの残党が優位に立つからだ。 しかし、数度の襲撃を受け…

Kenshiプレイ日記26「賽は投げられた」

前回はこちら 「帝国によって再興されたヘングから、襲撃部隊が送られてくる」 情報が入ったのは夜明け前のことだった。 マルコは最近手に入れたアサシンの装束に着替える。今まではサムライ鎧を着込んでいたが、こちらの方が動きやすく、体術に合うからだ。…

Kenshiプレイ日記25「ヘング襲撃」

前回はこちら ストーンキャンプから拠点に戻ったマルコは、レディカナを牢屋に閉じ込めた。彼女を人質にしておけば、いずれ役にたつ時がくるかも知れない。 「お前、必ず後悔するぞ」 強気な言葉で彼女は息巻く。 「アイゴアがお前を地の果てまで追いかけて…

Kenshiプレイ日記24「先制攻撃」

前回はこちら ユニティの軍勢が、バッドティースに残っている敵兵士をしらみつぶしに掃討している中、イライアスは酒場で奇妙な人物に出会った。その人物はバークと名乗る。 「おいそこのキミ!キミはセンセイを探しているのではないかね?我輩のようなグラ…

Kenshiプレイ日記23「ホーリーネーションの残党」

前回はこちら マルコ達は一度街に戻り、ユニティの皆と話し合いの場を持った。 もし帝国と表立って戦争するのであれば、拠点を今以上に強化していく必要がある。 また、ホーリーネーションとの戦いでは、フロットサムやシェクの協力を得る事が出来たが、対帝…

Kenshiプレイ日記22「予期せぬ敵対」

前回はこちら 複雑な思いを胸にハイブの島を出たマルコ達は、次の進路を南に定めていた。 たどり着いたのはクレーターと呼ばれる場所だ。 そこには手付かずの遺跡が眠っていると聞く。 何かの災害の後なのだろう、起伏の激しい地形が続く。 途中、ビークシン…

Kenshiプレイ日記21「ハイブの女王」

前回はこちら 島を泳いで渡った先にあったのは、ハイブたちが住む島だった。 薄紫色のフラスコのような形をしたものが、彼らの住居らしい。 この島に上陸する前に、マルコはスケルトンのバーンに相談していた。 ただでさえ排他的な集団だ、沢山の人数で押し…

Kenshiプレイ日記20「シェクの女王エサタ」

前回はこちら 道すがら、ゴリロという野生動物に出くわした。 マルコ達にとってはたいした相手ではなかったが、普通の人間であれば恐ろしい相手に違いない。 ヘングやグレートデザートにここまで獰猛な野生生物は存在しない事を考えると、シェクの領地は危険…