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ゲームに関する備忘録

Kenshiプレイ日記35「人の皮を被った悪魔」

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ケルトン盗賊を殲滅したマルコ達は、戦利品を売りさばくべく、近くの都市を訪ねることにした。

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この場所からだと、テックハンター陣営の水上都市が一番近いらしい。

灰が降りしきる中、マルコ達はゆっくりと歩みを進める。

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道中の奇妙な動植物を見ながら、スケルトンのバーンは考えていた。過酷な環境だからこそ、それに順応する生態系が出来上がり、その結果、人が足を踏み入れるのをためらう程の恐ろしい環境になったのだろう。むしろ南東の生態系が、大陸のほかの地域に侵食していかないのが不思議なくらいだ。

 

巨大な円形の遺物を見ながら、過酷な生態系を生み出した張本人は、人間やスケルトンなのだとバーンは思い出す。いったい、古代人達はどれほどの罪を犯したのだ。歴史はぼんやりとしか解明されていないが、それがいかに苛烈だったかは、点在する傷跡を見るたびにバーンの脳裏によぎる。

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一行は水上都市にたどり着き、スケルトン盗賊の武器を売り払い、金策をする。店には古代の科学技術書とエンジニアリングリサーチが置いてあったので、すべて買い取ってしまった。

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傷を負った仲間達を宿屋に寝かせておいて、マルコはバーに立ち寄った。そこで、チャドと名乗るスコーチランド人と出会った。

「君も灰の土地を訪れるのかい、え?私も途中まで一人で旅をしたんだ。しかし、トラブルに巻き込まれてしまったんだよ、ビークシングの巣を通り抜ける時にな。それで、このあくびが出るほど退屈なこの街に戻ってきて、休息しているのさ。ああそうさ大した事はない。歌を歌ったり、ハンターの部隊についていってモンスターをぶん殴ったり、そんなことをしているんだ。来週にはしっかりと準備が出来るだろう、見ていてくれ」

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「ずっと一人で生きてきたのか?」

「ああ、そうさ。数匹のビークシングが俺を食べようとしてきた時、やつらの鼻にダストウィッチをぶつけてやったんだ。でもな、俺はそんじょそこらのかっこつけ野郎のように嘘はつかないつもりだ。最初の二匹を倒してから、俺はすぐに逃げ出したよ。群れが俺を追っかけてきたからな。もう走るのは嫌だよ、ティンフィストじゃないし、もう絶対に嫌だ」

マルコはチャドの話を聞いて、彼に親近感を抱くようになっていた。

「よければ俺たちと一緒に旅をしないか」

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「私が欲しいのかい、安くはないぞ。9,000キャット払えば仲間になってやるよ」

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「雇ってくれるのか?なら南へ向かおう。干し肉を食べたい。体を作ろうにも、霞と野菜ではどうしようもないからな」

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こうして、マルコ達の旅路にまた一人、仲間が加わった。

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その酒場でもう一人スケルトンの放浪者も仲間に加えて、マルコ達はチャドの言葉の通り、南へと向かう。

 

途中、奇妙な装束を着たハイブに襲い掛かられた。

彼らを殴りつけながらチャドは言う。このあたりに縄張りをもつハイブの集団で、人間たちを見境無く襲っては、食べる目的で連れ去るという。

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「肉、肉、肉!!」

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「新鮮な肉だあ!」

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襲い掛かってくる以上、放っておけない。

恨みがあるのか、野生のヤギまでハイブに殴りかかる。ハイブの腕前は確かだったが、貧弱な装備ではマルコ達にかなうはずもない。
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巣を一通り掃討した後、中央に位置する遺跡に突入する。

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散発的な抵抗はあったものの、たいした戦力ではない。

いくつか古代の武器を手に入れて、その場を去った。

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そこから更に南進すると、ソノラスの暗黒という土地にたどり着いた。

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チャドは言う。

「灰の地の放浪者という話を知っているか?」

彼によると、翼を持ったビークシングかこの地に現れ、目から炎を出し、強力な爪で放浪者達を木っ端微塵にしてしまったらしい。

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所詮噂に過ぎないだろうとマルコは考えながら、近くにシェルターとなる建物を探していた。ここまで酸性雨が降ることを想定していなかった為、彼らの装備は酸を防げるものではなかったのだ。

そして運よく、建物を見つけた。誰か住んでいるのだろう、話せばわかる連中であれば良いが。

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扉を開けた瞬間、一同は絶句した。

「おお、肉付きの兄弟よ!」

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「人間の仲間の村によくぞ参られた!」

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「さあさあ、入って体を休められよ」

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「それにしても兄弟、とても新鮮な皮膚を着ているじゃないか」

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「触らせてくれないか」

そういっておぞましい何かは、マルコの体を触った。

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「素晴らしい、今までで一番良い」

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「すまない、肉付きの兄弟よ」

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そういっておぞましい何かは、武器を振り下ろした。

「その皮をくれ!」

不意を突かれたものの、マルコ達はその場にいた何かを全員倒しきることが出来た。

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あまりのショックに立ち尽くす一行の耳に、階上から悲痛な叫び声が聞こえてくる。気付けばチャドがその場にいない。もしや彼の身に何か起きているのではないか。

 

マルコの不安は的中する。

なんとスケルトンたちは、チャドの皮をはごうとしていたのだ。

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急いで機械からチャドを救い出す。

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手当てをしてやった後、マルコはチャドを連れて一階に降りる。心配した仲間達が駆け寄る。生きたまま皮をはがれようとしていたチャドは、恐怖のあまり何も喋れないように見える。

 

バーンは損傷箇所を直した後、倒れているモノの懐を探った。そしてバーンは絶句する。

 

何故ならこいつらは、人の皮を被ったスケルトンだったからだ。バーンの見る限り、この人間の皮はろくに防腐処理もされていない。倒れている連中全員が新鮮な皮膚を着ているということは、これだけの数の人間が連れ去られ、生きたままピーラーマシンで皮をはがれたという事になる。

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バーンから報告を聞いたユニティの全員が激怒した。奴らは大陸上すべての存在に共通する敵であると。カニバル同様、奴らにも死をもって罪を償わせる必要がある。

 

騒ぎを聞きつけた「カワハギ」たちは、新鮮な皮を求めてユニティの一行へ殺到する。

 

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何とかそれを撃退した後、マルコはそのうちの一体をつかみ、二階へとあがっていく。

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カワハギをピーラーマシンにかけながら、マルコは言う。

「諸君、我々が正義を果たすべき時がきた。今この瞬間から、我々はカワハギたちとの戦争を開始する」

鋼鉄の体とはいえ、鋭い刃によってスケルトンの表面が見る見るうちに削られていく。

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「生きたまま皮を剥ぐという蛮行を見逃すわけにはいかない。我々の仲間も、危うく奴らに殺されるところだったのだ」

 

「奴ら全員に同じ苦しみを与えるまで、戦い続けよう」

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「カワハギどもに死を!」

肢体を失ったスケルトンが、床に大きな音を立てて崩れ落ちる。

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「蛮行を許すな!!」「死ね!カワハギ!!」

怒り狂うユニティの一行が叫ぶ中、マルコは次から次に、カワハギたちを機械にかけていく。

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着ている人間の皮ごと削られていくカワハギを見て、バーンは何を思っただろう。マルコと同様に怒りを覚えたのか、同族に対する哀れみを感じたのか、それとも冷静に彼らの皮を剥ぐ習慣の起源について、思案を巡らせているのだろうか。

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思えばスケルトンになりきろうとする人間と会ったばかりではないか。今度は人間になりたがるスケルトンに遭遇したわけだ。南東世界という、広いようで狭いこの地域で隣り合うように暮らしておきながら、なぜ正反対の思想を抱くに至ったのだろう。

 

もっとも、マルコやバーンに共通する意見は、この世界にカワハギのような蛮族の居場所は無い、ということだ。

 

「タールの粘土になるまでぶち殺してやる、鉄で出来た奇形め」

カワハギがそう叫ぶなか、マルコの強烈なカラテが人間の皮ごしにスケルトンにぶち込まれる。

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「無能な盗賊め、お前らが憎い」

カワハギを足蹴りにしながら、マルコはつぶやく。

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「サーヴァントは言ったのだ。スケルトンは嘘つきで殺人者だと」

カワハギたちの波状攻撃は止まらない。少しずつマルコ達も傷の回復が追いつかなくなってくる。

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死体が折り重なっていくにつれ、一行の疲労もついに無視できない水準まで溜まってきた。

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依然、外では無傷のカワハギたちが周囲を闊歩している。

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マルコはついに、一次退却を決断した。そもそも一行は酸の雨に対応できる装備をしていなし、敵は鈍器で殴りかかってくるため、重装の鎧では分が悪い面もある。一度引いて作戦をしっかり練るべきかもしれない。

敵の数は減らないとはいえ、すでに相当数のカワハギを倒したはずだ。

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外ではスケルトン同士で争いが起きていた。カワハギとはまた違った面持ちのスケルトンが、クロスボウでカワハギを一方的に攻撃している。

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仲間を大勢失った上に、クロスボウの矢を受けたショックからか、カワハギは仲間の肢体を持ち上げたり降ろしたりを繰り返している。

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混乱に乗じて、マルコ達は「スキンハウス」と呼ばれる場所から去った。

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雨は止まず、山は黒い煙を吐き出し続けている。

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「新鮮な肉だあ!!」

手負いのマルコ達に襲い掛かってくるハイブたちを蹴散らし、たどり着いたのは先ほどの遺跡である。

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ここなら十分な数のベッドがある。扉をしっかり閉めておけば、外敵にさらされることも無いだろう。各々がベッドに横たわり、傷を癒していく。激しい戦いだった。またすぐに出発する以上、休息を取れる時間は貴重である。

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皆が寝静まってから、マルコとバーンは話を始める。

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カワハギとの戦争は始まったばかりである。奴らの根絶に向けて、マルコ達はどのような手段を選ぶのだろうか。

 

つづく。