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2つの没落帝国を滅ぼした今、Pirglim達の敵はKhemplarしかなかった。
そしてその8年後、我がほうより宣戦布告し、最後の戦いがはじまった。
「ちょうどいい、お前達の国をどう管理しようか検討していたところだったのだ」
両軍はNajaga星系で合間見えることとなった。
Khemplarの235Kに対し、我がほうは187K。
敵は勝利を確信していたに違いない。
しかし、我がほうは一歩も引く意志はなかった。
宇宙史上例を見ないほど高密度なエネルギー粒子が両軍の間を行き来する。
そしてついに我がほうの艦隊は決断した。このまま長距離で打ち合っていてもラチがあかない。近距離戦で決着を付けようと。
至近距離から放たれるタキオンランスの威力はすさまじかった。
捨て身の覚悟で敵の懐に飛び込んだわが艦隊は、敵を徹底的に殲滅していく。
2372年12月、ついに戦いは終わった。
我がほうの勝利である。
余勢を駆って敵の本拠地であるJasmak星系に突入する。
強固な防衛陣地を築いているものの、艦隊がなければもはや無用の長物である。
彼らの首都は我々の手の内に落ちた。
その後何度かの掃討戦の末、ついに我が帝国はKhemplar達を屈服させることが出来た。
「戦争は終わった。我々の敗北だ」
あれほど高圧的だった彼らは、よほど自信を失ったのか潔く敗北を認めた。
「古代の先駆者だったKhemplar Enforcersは敵の手によってついに終焉を迎えた。偉大な帝国滅亡は、宇宙社会にどのような影響をもたらすのだろうか」
この戦争の後、Ugarlak達が我々に従属したことで、宇宙の大半は我が領土となった。
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この銀河に敵がいなくなった我々にとって、最後に残されたのは地球の再興という任務だった。それももう、果たされつつある。
かつて死の惑星と呼ばれた地球は、Pirglim達の聖域として復活したのだ。
その星では、被支配層の人民が過酷な労働に従事している。はたして人民達は幸せなのだろうか。Pirglim達の郷愁しか存在しないこの惑星に、人民達が価値を見出せることはおそらくなかっただろう。
こうして、宇宙はPirglim Fathersの旗の下に統一された。
帝国の勢いは衰えを見せず、永遠に輝き続けるように見える。
しかし、宇宙の歴史を紐解くと、永遠に続く国家など存在しないのは明らかである。
今まで彼らが倒してきた没落帝国も、昔は栄華を誇っていたのだから。
被支配層の人民達の間には、鬱屈した感情がたまりつつある。
それが爆発するとき、また新たな宇宙史が始まるのだろう。
しかし、現在の我々には知る由もないことである。
今はPirglim達によってもたらされた宇宙の安定を享受するほかないのだ。
Stellarisプレイ日記V 完