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「招かれざる客達」との戦争のあと、銀河の情勢は急速に安定へと向かっていた。
連邦議会はこれ以上の戦争を望んではおりません。
もちろん、我が国もそうだ。
銀河には連邦を宿敵とみなす国々が未だに存在しますが、連邦としては彼らに特段干渉するつもりはないようです。
やつらのちっぽけな領土を奪ったところで、もはやなんの意味もない。それより儂は、2回の戦争で疲弊した我が国の復興と、銀河全体の安定のほうが重要だと考えておる。
Thimoidたちも連邦を出る気はないようです。むしろ連邦という枠組みを用いて、各民族の継続発展を望んでいるかのように見えます。
やつらも先の戦争から、自分たちの力を過信しすぎていた事に気づいたのだろう。
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連邦議会には一部主戦派も存在したものの、ThimoidやKundanは一貫して戦争に反対しており、開戦が実現することはなかった。
連邦は、連邦を敵視する国々に大使館を設立し、少しずつ関係性の修復を図っていた。
我が国Union of Oda Planetsは、宇宙艦隊を縮小していった。先の大戦中、国の規模以上に艦隊を組織しており、それを正常範囲に戻すことも理由だったが、「これ以上戦争をするつもりはない」という信長の意思表示でもあったのだ。
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殿、Aiastars星系に派遣された開拓船が、今日無事に入植を果たしました。
そうか。異次元から来た者どもに破壊されてからもう十数年もたつのだな。
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侵略者達が最初に現れたJompron星系も、Odaの採掘工場が再び建設されていった。
ここを通り抜ける船の乗組員には、過去に思いを馳せるものもいるに違いない。ある者は民族の偉業に胸躍らせるだろうし、またある者は肉親の死を悼み涙するのだろう。
しかし、あのときの悲惨な戦いも、やがて何百年と時が経てば忘れ去られるに違いない。元々特筆すべき物はなにもない、辺境の星系のひとつなのだから。
採掘機は黙々と作業を続ける。
荒涼とした地表を4輪で走るそれは、ふっと動きを止めた。
アームが振り下ろされ、丘の斜面に穴を開けていく。
規則正しく、極めて正確に上下運動を続ける。
その動きはまるで、戦没者への祈りのように見えた。
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それでもあえてこの星に入植を決めたのは、殿に何か理由がおありなのでしょう。
この星を我が国の再興の象徴とするのだ。我が国はThimoidとの戦争、そして侵略者達との戦争という、民族の存亡を賭けた戦いを、なんとか生き延びることが出来た。戦争は終わり、銀河が安定化した今、我が国は再び繁栄への道を歩むのだ。
次は一国だけではなく、ですな。
そうだ。連邦とともに、我々は未来を作っていくのだ。
殿はすでに星の名前も決めておられるのでしょう。
Unityだ。諸民族が団結するすばらしさを、この星で体現するのだ。
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こうして、戦争の時代は幕を下ろした。
信長に率いられた帝国は、再び繁栄への道を歩んだ。
人は言う、「歴史は繰り返す」と。しかしUnion of Oda Planetsにはその言葉は当てはまらなかったようである。
信長の指導のもと我が国は、連邦各国とともに1000年以上繁栄を続けた。
Stellarisプレイ日記Ⅱ 完