まずはこれから
なぜこの本を選んだかというと、ゲーム内でオマージュが沢山出てくるからです。
一つ取り上げると、某人造人間バンザイな勢力に勧誘される時に「あなたは砂漠で裏返った亀を見つける。その亀をあなたはどうするか」なんて聞かれるシーンがまさにそう。
このセリフ、作中で人間に紛れた人造人間をテストする「フォークト=カンプフテスト」の一部なんです。
(映画ブレードランナーより。棒の先についているレンズで相手の目の動きや表情を読み取る)
テストでは質問事項に対する回答と、その時の顔面に現れる反応によって、人間と人造人間を見極めるというものです。他にも「ダンナが喜んで自分たちの寝室に女性の裸のポスターを貼り付ける。あなたはどう思うか」といったものや、「家でテレビを見ていたら大きな蜂が手に止まった。あなたはどうするか」といったものなど、一風変わった質問をいくつも行います。
その他にも本作を参考にしてるなという演出がいくつもあって、ちょっとにやっとしてしまいます。
ちなみに、本作のあらすじは大体こんな感じです。
時は21世紀。技術革新により、人は人造人間を作り出した。宇宙の過酷な環境で彼らは使役されていた。そのうちに彼らは固有の感情を持つに至る。
そしてある時、火星にいた8人の人造人間が地球に逃走。サンフランシスコ警察のブライアント警視は、デッカードに人造人間の処理を依頼する。デッカードはその仕事で右に出る者はいない、バウンティハンターだったのだ。
また、この本が原作となった映画が
「ブレードランナー」
こちらも激しくおすすめ。なにより悪役のロイ・バッティがかっこよすぎる。主人公とアンドロイドとの恋模様も素敵。もう言うことなし。
ヒロインのショーン・ヤングも可愛い。
黙示録3174年
こちらはウェイストランドと違って、文明が完全に崩壊したところからスタートします。「古代文明の知識を守り続ける修道院」が主役になるあたり、他の作品と比べて珍しいところ。
この本の作者がややキリスト教カトリック推しという所を考慮しても、おすすめです。
核戦争とその後に起こった知識人虐殺運動の結果、文明は紀元前のレベルまで後退した。しかし、とある砂漠の真ん中に、古代の知識を守り続ける修道院が存在した。そこではもはや元の意味など知る由もない修道僧達が、古代の知識を写本として書き残していた。
修道院が歴史を見守り続ける中、人類の歴史は進んでいく。そして、ついに人類は核兵器を持つに至った。さて、人はふたたび同じ過ちを繰り返すのだろうか。それとも過去から学び、新しい時代を迎えるのだろうか。
あらすじだけでわくわくしませんか?
けっこう昔の本ですが、amazonなら買えると思いますよ。
番外編
FalloutNewvegas攻略ウィキぬか漬け
ヌカづけ◎日本語コンシューマ版「Fallout」wiki - 資料
ウェイストランドと同じような設定を共有しているFalloutシリーズの年表です。シリーズがお好きな方なら是非。ここがウェイストランドと設定共有してるんやなーとか、ちょっとにやにやできちゃうかも。
以上、ウェイストランド好きな方にお送りする読書案内でした。