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殿、大丈夫ですか。具合がよろしくないのですか。
大丈夫。妙な夢を見ただけだ。
変な菌類がトナカイのソリにのって我が星にやってきたんだ、、
(公式より)
現実はもっと混沌としておりますぞ、殿。
実は妙な報告が調査船から入ったのです。
続けてくれ。
調査船はある文明に出会ったのですが、彼らは非常に進んだ技術を持っているようなのです。
ちょうどむかし南蛮人に出会ったようなものかな。フロイスとか懐かしいな。
ええ、彼らは我々をずっと見守っていたと申しています。同じようにあらわれて消えていく文明を見てきたとも。
して、どんなやつなんだ。
これです。
、、、ごめん。
ゴ◯ブリにしか見えねえ。
どうでもいいですけど、◯キブリってゴキカブリが名前の由来なんですってね。ゴキとは木の食器のこと。それがなまってゴキブ◯なんですって。
それでやつらは何と言ってきているんだ。
オダの民よ!お前たちと出会えてなんとめでたいことか!
まさかこの数世紀で我々と遭遇するなんて考えてもいなかった。
お前たちは宇宙に飛び立つ前に自滅してしまうとばかり思っていたが、
その考えが間違いだったと証明されてうれしいよ。
上から目線だな。
報告書によるとやつらはかなり進んだ武器を持っているようだな。
ええ、タキオンランスという、この宇宙で一番の兵器だそうで。
おそらくすべての宇宙帝国が束になって戦っても勝算は低いでしょう。
ともかく今は仲良くしておくほかないだろうな。
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それからしばらくして、没落帝国は我が帝国に更なる干渉をすることになる。
オダの民よ、久しぶりだな。
お前が知っている通り、我々はこの銀河のすべての種族について研究している。我々の研究結果によると、お前たちの帝国は良くてあと数世紀しかもたないそうだ。
そこでだ、我々はお前たち種族を絶滅危惧種とみなし、手厚く保護したいと考えている。お前たちが快適に過ごせるような惑星をひとつ用意するつもりだ。そこにお前たちの人口の一部を移住させてはどうか。彼らはすべての災難から保護されるし、お前は何の心配もする必要がないのだ。
さあ、どうする。
・・・・・・・・。
(このような言われ方をしたら殿は、、、)
仕方ない、受け入れるほかないだろう。
(あのノブちゃんが怒らないなんて)
臥薪嘗胆という言葉があるだろう。
今はただ耐えるのみだ。
今に見ていろゴキブリどもめ。
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信長は没落帝国へ向かう船団をずっと眺めていた。
首都星で貧困に喘いでいた人々が、一縷の希望を胸に宇宙に飛び立つのだ。
彼らは新たな星で新たな生活を始める。
果たして彼らはどのような運命をたどるのだろう。
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屈辱的な要求を受け入れた織田一党。
そんな彼らも、少しずつ国力をつけ始めています。
さて、彼らは没落帝国を倒すまでの力を得る事ができるのでしょうか。
もしくは彼らの言うとおり、諸行無常、風の前の塵となってしまうのか、、。
宇宙はまだその結末を知らない。
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